遊月恋歌(小十佐)

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「逢いたかったみたい…」 俺様泣き笑いしてそう… 抱き締められるから顔は見えないだろいけど、 この人は多分気付いてる… ううん。 俺様と同じ気持ちなのに 俺様を甘えさせようとして呉れてるんだ やっぱり好きだな… 「佐助…」 小十郎サンの言葉を遮る 「守れない約束も儚い約束も要らないからさ」 アンタは悲しそうに、 けれど何時もの様に、 優しく口付けて呉れた。 此れから、1人になるんだ。 この人の居ない、正常な俺様に戻る この人も 主の夢の為に。 自分で決めたんだ 後悔はないし、 お互い、何時かこうなるって知ってたから 俺様達は何の約束も持たなかった。 でもさ、せめて 少しだけでいいから 生き残った時はさ 優しい未来が欲しいね。 .
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