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「入学式から遅刻する気なの??あっくんは」
「あー、ごめんごめん」
今、すたすたと高校に向かう道を歩いてる。
アキラが言うには歩いて行けるような距離らしい。
「ねぇねぇ、あっくん。今日はたくさん案内してあげるからねっ」
ち、近いよ‥‥‥。
「あ、うん‥‥。アキちゃん、あっくんて言うのやめない‥‥?高校生だし、はずかしいよ」
幼稚園の頃からずっとこのあだ名で呼んでたから、もう染み付いちゃってるかもしれないけど
さすがに、高校生であっくんは恥ずかしいから‥‥‥。
「いいじゃんっ!!あっくんだってアタシのことアキちゃんって言うじゃんっ」
うぅ、そこを疲れると痛い‥‥。
ボクにも染み付いちゃってるものがあったね。
「わ、わかったよ。でも、学校では控えてね‥‥‥」
「わかってるっ」
ホントにわかってるのかなぁ。
ふぅ、心配だよ‥‥‥。
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