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「ここ最近、おかしいって思ってた。一緒に居ても明らか作り笑顔。仕事が終わったら挨拶もなしに帰る」 N「竜也…」 「疲れてんなら疲れてるって言えば良いじゃん!!口で言うのがしんどかったらメールぐらい出来るだろ!?」 帰ったあとにメールくれるのかって思ってもメールは来ない。 「昨日だってそう。女の人と遊んだんなら遊んだって言えよ!!違うんなら嘘つくなよ!!」 確かに俺は、最初見たときはショックだった。 でも今は、女の人と遊んだことより、嘘をつかれたことにショックなんだ。 「雄一は、いつもそうだ。こっちが気付かないと思って平気で嘘をつく。俺は、雄一のそういうとこが嫌いなんだよ!!」 あ………。 そんなこと言いたかったわけじゃないのに。 N「恋人だからって、全部何もかも言わなきゃいけないのかよ…?」 「え…?」 N「竜也だって、俺に隠してること、1つもないって言い切れるのか?」 「俺が隠してることあるから嘘ついたって言いたいのかよ…」 N「今だから言うけど、俺は竜也の自分中心的な考えがあるとこが嫌いだ」
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