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Nside 竜也と別れて2週間。 ツアーに向けて色々決まって、あとは衣装のみ。 衣装は来週出来るみたいだし。 「聖~」 T「決まったか?」 「決まった」 今日は聖と最終打ち合わせ。 ツアーでセッションするから、それの確認。 俺のしたいことが、全部叶っていく。 「じゃ、俺は次の仕事行ってくる」 T「おぉ、明日な」 このあとは雑誌の取材を受けて終わり。 ここ最近の俺の体は、というと、限界に近づいてきてる。 薬も増えて、今は15錠。 体温も今じゃ37℃前後が当たり前で、息切れもするし、風邪でもないのに咳もする。 「はぁ……。しんど…」 マ「大丈夫ですか?」 「大丈夫。出して」 マネージャーも心配性だ。 まぁ、病気のことを黙ってくれてることには感謝してるけどね。 マ「良いんですか?言わなくて」 「うん」 マ「でも……」 「傷付けたのは俺だから」 あれから竜也は、俺に対して当たりが強くなった。 目も合わせないし、言い方もキツくなったけど、言われてることは当たってるから仕方ないし。 「よし。終わったら電話するから」 マ「分かりました」
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