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Nside
やっぱり今日も竜也に当たられたか。
ま、仕方ないかな。
竜也に酷いことしたのは俺だし、されて当然っちゃ当然か。
俺はトイレの近くの踊場の椅子に座った。
昼に薬飲むの忘れてたし。
最悪だ……。
「ふぅ…」
薬、また増えんだろーな。
病気が進行してるからか、この頃は食べ物も喉を通らない。
さっきのダンスも、正直言って結構厳しかったり。
食欲だけじゃなく体力も奪われるとさすがにしんどいわ。
それでも生活出来てるのは、多分病気になるまでに毎朝ランニングしてたからだな。
「ランニングしててよかったかも」
?「中丸……?」
「……!!」
マジかよ。
背後に居たのは、なんと聖で…。
T「薬の量、多すぎだろ」
「そうだな、うん」
T「いや、そうだな、じゃなくて!!どういうことだよ…」
「ま、座れよ」
うわー。
聖にバレるなんてなぁ…。
俺は聖に全部話した。
このツアーが最後になることも余命のことも全て。
T「マジかよ…」
「皆には黙っててくれ」
T「俺が勝手に言えるようなことじゃねぇし」
こんなタイミングでバレるなんてなぁ。
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