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私の記憶が始まったのは3歳からだった。
3歳になってから私には兄弟ができた
でも、それが始まりだった。
ママとパパは弟が生まれてから
すぐに離婚した。
私はパパの顔なんて覚えてないしみたこともないけどね(笑)
あ、まだ名前言ってなかったね
私、主人公は小川そら
弟は小川陸
ママは小川由華
パパは知らないや(笑)
私と陸はママに引き取られて
神奈川県、厚木のボロアパートに3人で住むことになった
私と陸は保育園に入学した
でも今は全く覚えてないや
私が4歳になってママが彼氏を作って家に連れてきた
兄ちゃんって呼んでたっけな
どこでママと出会ったのかはわからなかったけどいい人で幼かった私達とよく遊んでくれたから楽しかったし大好きだったばあちゃんとじいちゃんにも紹介して認めてもらえた人だったし。
でもね、別れってくるんだよね
私が5歳の時にいなくなったよね
私、今でもあの悲しい別れの挨拶は覚えてるよ
あれはたしか夜というか夜中
私「あれ?どっかいくの?」
兄ちゃん「ごめんな、そらもうな兄ちゃんとは会えないんだ。ごめんな。」
兄ちゃんは泣きながら私を抱きしめて言った。
私「いやだ…いかないでぇ」
兄ちゃんは泣きながらアパートを後にした
ママは泣いていなかった
ママはこの日を境に育児放棄した
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