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『ピッピッピッ、、、』
少しずつ遠くなる音。
誰かに抱かれてる。
誰かが泣いてる。
『りな、、りな、、、りいちゃん!!』
あぁ、パパ、、、
『がんばれ、りいちゃん、もうすぐママ来るから』
ああそうだ、私、もうすぐ死んじゃうんだね。
病室のドアが開いて、ママが駆け込んできた。
『りいちゃん!!』
ママがパパごと私を抱いてる。
涙が落ちる、、うふふ、、くすぐったいよ。
大丈夫だよ、パパ、ママ。
もうりいちゃん、苦しくないんだよ。
ちょっと早いけど、先に行ってるよ。
まぁちゃんと遊びたかったな。
もうちょっとだけ、元気になりたかったな。
でも、りいちゃんは夢の中で大きくなったんだよ。
子供も孫も、ひ孫までできたんだよ。
大往生してるところだったんだよ。
りいちゃんは、短い命だったけど、一生懸命生きたから、85歳まで生きたのと変わりないんだよ。
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