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クラナガン都市部
冬でもないのにコートを着込んだ不審な男が歩いている
そしてその後方には彼を尾行するティアナがいた
ティアナ
「よし、ここまでは打ち合わせ通り。頼んだわよ」
クロスミラージュをいつでも起動できるように握り締めている
そして男が曲がり角を曲がった瞬間、急いで後を追い呼び止めた
ティアナ
「時空管理局です!止まりなさい!」
男
「ッ!」
男はティアナに驚くと一目散に逃げ出した
だが男の前の電柱の影から少女がすっと立ちはだかった
モニカ
「止まりなさい。もう逃げ場はないわ」
モニカはダインスレイヴを構えている
だが男も杖型のストレージデバイスを取り出すとモニカに向けた
男
「どけえぇぇぇ!」
モニカ
「投降する気はなし、か」
男はモニカに向けて砲撃を放つ
だがその瞬間モニカの姿は消え、次に現れた時には男はゆっくりと倒れ始めた
ティアナ
「5件の市街地での無断魔法使用容疑と今の現行犯、それに公務執行妨害で逮捕します…って聞こえてないか」
モニカ
「これで解決。でも私が手を貸すまでもなかったんじゃない?」
モニカの斬撃を受けた男はあっさりと気絶している
ティアナ
「この男は魔力耐性が高いのよ。オリバーさん程じゃないけどね。だから私1人じゃ苦戦すると思ってモニカに応援頼んだのよ」
モニカ
「なるほどね。斬撃なら魔力耐性高くても関係ないか」
2人はデバイスを待機状態に戻す
そしてティアナは男に手錠をかけた
ティアナ
「それにまだ私には補佐官もいないしね」
ヴェスパーとの戦いの後、ティアナは執務官試験に見事合格し執務官となっていた
だがある理由で管理局全体が人手不足な為まだ補佐官が決まっていないのだ
モニカ
「じゃあ後は任せてもいいかなランスター執務官?」
ティアナ
「後は地上本部まで連行するだけだからいいけど何かあるわけ?」
モニカは困ったように笑って答える
モニカ
「今日はリディアが留守番だからね。今頃書類仕事が溜まってると思うから」
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