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悠「じゃあ、話を始めましょう。まだ莉子さん混乱されてると思いますが、あとでちゃんと順を追って説明しますからまず莉子さんが依頼取り消しメールを送った時の状況を教えてもらえますか?」
色葉が帰った後、少し間をあけてから悠が口を開いた。
莉「はい。あの日、夫は朝から出張で家を空けていたんです。あれは確か…その日の夕方の5時くらいだったと思います。夫の第二秘書だという方が家に来たんです。」
悠「…第二秘書ですか。」
莉「はい。それでその人が夫に頼まれて私の監視を探偵に依頼していたことを知りました。そのあと、すぐに依頼を取り消すように言われました。私の送ったメールはその人の指示通りに作成したメールです。」
鈴「やっぱりそうだったんですね。」
鈴は予想通りの結果にそう言って頷いた。
悠「その後、その第二秘書の方と会いましたか?」
莉「いえ、2日後悠さんと鈴さんと会うときにその人も同席する予定だったんです。なので、その日までは特に会う約束はしてないです。」
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