・プロローグ

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女「約束の年は過ぎました。私と別れてください。」 女性はそう言って、自分の欄の記入を済ませた離婚届を前に座っている男性の前に置いた。 男性はその離婚届を見て、 男「私がこれに名前を書くと思っているんですか?というよりもあの約束を本気で信じていたんですか。」 嫌な笑みを浮かべてそう言った。 女「!!約束したじゃないですか?!3年この生活を続けたら別れても良いと!」 女性は男性の言葉にそう反論した。 が、 男「離婚なんてしたら世間体も悪くなりますし、いろいろと面倒事が出てきますから。話はそれだけですか。では、私はもう寝ますから。あと先に言っておきますが変なことは考えないで下さいよ。例えば、自殺や弁護士を雇おうなどとは。そんなことしたら実家がどうなるかわかってますよね?」 男性はそう言うと部屋を出て行った。 男性が居なくなった部屋では、 女「…うぅ…もうあの人から解放されたい……。」 女性が涙を流し、離婚届を握りつぶしながらそう呟いていた。
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