・元情報屋

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学校で1限目の授業を受け、レポートを提出した後、あとのことを澪に頼み帰宅した2人。 槙「チェックインは9時までなら大丈夫らしい。ほら、さっさと泊りの支度しろ。女装用の普段着はタンスの1番上の引き出しの中、スーツはクローゼットにかけてあるからな。ぐしゃぐしゃに入れるなよ。ちゃんと畳んできれいにいれろよ。」 識「うん。…あれ、鞄は?」 槙「鞄はこっちだ。……ほら。」 識「ありがとう。」 家に帰った2人はあわただしく識の泊り用の荷物の用意を始めた。 槙「これ発信器な。これ盗聴器の役割もしてくれるらしいから説明書この箱の中に一緒に入れとくからあっちで使う前に必ず読んどけよ。」 識「わかった。」 槙「乱暴に扱うなよ。投げたり、踏んだりしたら壊れるからな。くれぐれも丁寧に扱うように。」 識「そんなこと言われなくてもわかってるよ。」 槙のうるさいほどの注意に識は呆れながらそう言った。
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