・元情報屋

3/15
前へ
/557ページ
次へ
その後、黙々と鞄に荷物を詰める作業を終えた識は槙に忘れ物がないかチェックしてもらい、昼ご飯を食べた後、鈴の格好に着替えた。 識「じゃあ、そろそろ俺いくね。」 槙「あぁ。運転中よそ見するなよ。スピードも出しすぎるなよ識は、スピード出しすぎてることがあるからな。それと途中でどっかによってお菓子ばっかり買うなよ。夕飯はお菓子じゃなくてちゃんとご飯食べろよ。あと、ホテル着いたら服をハンガーにかけておさめとけよ。そのまま鞄に入れたままだとしわがつくからそれと………。」 識「はいはいはい!わかってるって!毎回別行動するたびに同じ事言わないでもわかってるよ!」 まだまだ続きそうな槙の注意を途中で止めた識はそう言って荷物を持って部屋を出ると、すぐに車に向かい、素早く荷物を後ろの席におき、車へと乗りこんだ。 識「槙も明日の朝俺に電話するの忘れないようにしてね。じゃあ、清美(キヨミ)さんによろしく。いってきまーす。」 槙が何か言う前にと早口でそう言って出掛けて行った。
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5772人が本棚に入れています
本棚に追加