『納得屋』

・元情報屋

槙は『ん…ん…』と数回咳払いした後、受話器を受け取り電話に出た。

悠「もしもし、私清(ｾｲ)さんの知り合いの得屋悠と申します。突然の電話すみません。どうしてもお聞きしたいことがあり、清さんに頼んで連絡を取ってもらったんです。」
リ「いえ、気になさらないで下さい。私『レインボー　カマオン』というスナックでママをさせてもらっているリクと申します。それで、私に聞きたい事とは何ですか？」

リクは自己紹介をしてすぐ本題へ入った。

悠「そちらのスナックに株式会社OSTの社長、岡村良仁が来たことがあるというのは本当ですか？」
リ「えぇ。出張に来られた時はいつもうちに顔を出してくれる常連さんですけど。」
悠「そうですか。あの近々そちらのお店に来るということはないですか？」
り「確か…明後日来るといってたと思いますよ。」
悠「そうですか。…あの明後日開店前にそちらへお邪魔しても良いでしょうか？そこで詳しい事をお話しさせてもらって、ぜひ協力をお願いしたいんです。でも、話を聞いてもらって協力はできないと言われたらすぐに帰りますので。」

悠は少し間をあけてリクにそうお願いした。