・元情報屋

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悠「もちろんです。その代わりに道案内よろしくお願いしますね。それと絶対に人前で悠ちゃんとは呼ばないで下さいね。」 清「わかってるわよ。心配しないで槙ちゃん。」 清美は笑顔でそう言った。 槙「う…ん…ん…だから俺で遊ばないで下さいって何回言わせるんですか清美さん!」 清「だっていつ見ても見事な切り替えっぷりだから遊びたくなるのよ。それにしても冬(フユ)ちゃんの教育にはいつも感心するわ。」 槙「先生に聞かれたら怒られますよ。『冬ちゃんと呼ぶな!』って。」 清「フフ…それはどうかしらね。あっ、それよりあたし今から出かけないといけないの。これいっぱいもらったんだけど、1人じゃ食べきれないからおすそ分け。」 清美は怪しい笑みで曖昧にそう言った後、カボチャの入った袋を槙に渡した。 槙「わぁ!ありがとうございます。すいません長々と居座っちゃって。」 槙(さっきの怪しい笑みの理由は恐ろしくて聞けない!もしかして、先生清美さんに何か弱みでも握られてるのか?) 槙はカボチャを受け取りながらお礼を言ったが心の中ではさっきの清美の怪しい笑みの事を考えていた。 しかし、笑みの理由を聞くのは恐いため口には出さなかった。
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