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そして、
鈴(もう会社の中では仕事が開始されているでしょうね。さて、これからどうしましょうか。)
木陰に隠れて会社を見ながらこれからどうするか鈴は考え始めた。
が、なかなか良い案が浮かばなかった。
ずっと会社の前で悩んでいても、怪しまれると思い会社の真ん前にあるカフェに入ることにした。
カフェに入り、ケーキとカフェオレを注文した後、ノートパソコンをテーブルの上に出して立ち上げた。
鈴(う~ん、これからどう行動しましょうか。井坂が仕事を終えるまでずっとここに居るわけにもいかないですし。井坂が会社から出てくるとしたら、社長のお供でどこかへ行く時と、退社する時、他には…あっ!お昼休みがありましたね。もしかしたら食べに出てくるかもしれませんね。もう発信器を付けるチャンスはその時しかないですね。とりあえず、ここに居て、店員に注意をされたら場所を移動することにしましょう。)
鈴は井坂がいつ会社から出てくるかを考え、昼休みにご飯を食べに出てくるかもしれないと考え、ここで昼になるまで待つことにした。
ここで待つのは、昼までの間に井坂が会社を出るかもしれないという可能性があるから。
さいわいカフェの中には次々と主婦たちがおしゃべりをするために集まってきたため鈴と同じくらい長く居座っていた。
そのため、鈴が店員に注意されることはなかった。
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