・尾行調査 ~識Side~

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良枝『あら、どうして?あなたは私の第一秘書なのよ。だから、2人で居てもおかしいことはないでしょ?』 井『秘書課の後輩に聞かれたんだよ。俺とお前が付き合ってるんじゃないかって噂が会社で広まってるんですけど、本当ではどうなのかって。』 良枝『そう。でも、急にあなたが私の所へ来る回数が減ったら逆に怪しまれると思うわ。だからこれまで通りにしていて。噂何てすぐに消えるわ。』 井『そう言われればそうだな。』 良枝『そうでしょ。それに私、真人に会えなくなるなんていやよ。私1日だってあなたに会えない日があるなんて考えられないわ。離れたくないのよ。』 井『良枝…。』 鈴はここまでの2人のやり取りを聞いた後、静かに耳からイヤホンを外した。 鈴(これ以上聞いていたら気分が悪くなってしまいそうなくらい不愉快な会話でしたね。それにしても、さっきからスーパーの店員の方がこっちをチラチラと見てますね。さすがに停めておきすぎました。とりあえず、休憩をかねて場所を移動しましょう。会話は録音してますし、大丈夫ですね。) 鈴は車のエンジンをかけ、スーパーを後にした。
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