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それから２時間半後。
時刻は朝の８時半すぎ。
車を近くの駐車場に停め、頭を悠に切り替えた槙はホテル正面玄関の近くで良仁が出てくるのを待っていた。
悠（あっ！やっと出てきましたね。）
良仁がホテルから出てきた。
悠はすぐに行動に移ろうとしたが、
悠（…あれ…良仁は１人じゃないみたいですね…。）
出てきた良仁の後ろにもう１人誰かがいた。
悠（あれは…確か…。）
悠は頭の中に入れた人物一覧の資料に乗っている人物を思い浮かべた。
悠（あっ、やっぱり。良仁の第一秘書の鎌田利次ですね。こういう出張はやっぱり１人では行かないものなんですね。さて、どうしましょうか。さっき考えていた方法は良仁が１人でいることが前提ですし。）
悠が動こうとした体を元の位置に戻して考えていると、
悠（あっ、とりあえず後を追わないといけませんね。）
悠は良仁と鎌田がタクシーに乗るのを見て急いで自分の車の所へ戻った。
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