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槙「ほぉ…それで全部聞かないまま俺に聞かせようとしたと。」
識「いや、あとでちゃんと聞くつもりだったんだけど…。」
槙「『槙に全部聞いてもらえばいいか!』って思ったんだろどうせ。」
焦ったように話す識の言葉を遮り、槙が呆れた様にそう言った。
識「はい、ごめんなさい。」
これ以上言い訳しても状況を悪化させるだけだと思った識は素直に謝った。
槙「まぁ、良い許してやるよ。こんなことしてても話が進まないからな。」
槙から怒りのオーラが消えるのを感じ、安堵する識。
そしてすぐに、
識「ねぇ、鎌田にはどんな事情があったの?お金が欲しいんだってことは違う会話を聞いて知ってるよ。」
そう槙に質問した。
槙「確かに鎌田はお金を欲しがってる。でもそれは父親のせいで抱えてしまった借金を返済するためだ。」
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