・それぞれの報告

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槙「かもな。そうなると、どういう共通点が思い浮かぶ?」 槙は難しい顔をして識に聞いた。 識「…良仁のやる気がなくなるとか?」 槙「そんな理由じゃないだろ。」 識の答えに呆れる槙。 識「そんなことわかってるよ。浮かばないから冗談言ってみたんだよ。……というよりさ今日良仁と直接会うならこんな仮説、今立てなくても良仁の話を聞いて明日考えても大丈夫じゃない?」 識はふと今日この後良仁に会いに行くことになっているのを思い出した。 槙「…そう言われればそうだよな。すっかり忘れてた。」 報告をしているうちにそちらに夢中になり、すっかりその事が頭から消えていた槙は苦笑しながらそう言った。 識「じゃあ、報告と話し合いはひとまずここで終了?」 槙「そうだな。店で良仁に会わせてもらえなくても、どっかで待ち伏せして絶対に今日直接会うからそれを頭に入れといてくれよ。」 識「わかってる。でもさ、なんとか莉子さんに会う日までにかたがつきそうだね。」 槙「あぁ。…莉子さんが本当に望んでいる最高の形で依頼完了しないとな。」 識「うん!」 2人はそう言って頷きあった。
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