・『レインボーカマオン』

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車を走らせること40分後。 清「ここよ。車はあそこに停めましょう。多分、こっちの駐車場は使わない方が良いから。」 清美が『ここ』と指さしたのは、落ち着いた雰囲気の店。 が、ドアの横につけられている看板には、 『レインボーカマオン』 と大きな文字で書かれていた。 槙(うわぁ~、すっごくいい感じの店なのにあんなでかでかと店名書かなくても。) 識(すごいな、インパクト抜群。これは気になって入りたくなるかも。) 2人はそれぞれ心の中でそう思いながら清美に指示された場所に車を停めた。 そして頭の中をそれぞれ悠と鈴に切り替え、店の中に入った。 清「リークー!」 清美はすぐにカウンターの中にいる人に声をかけた。 リ「あっ、清さんいらっしゃい。こんな格好でごめんなさいね。」 清「いいのよ気にしないで。あたし達が開店前に押しかけちゃってるんだから。こっちこそごめんなさい。」 リ「いえ、全然平気ですよ。あっ、えっと後ろの方は一昨日の電話の方ですか?」 リクは清美の後ろにいる悠と鈴を見てそう言った。
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