・『レインボーカマオン』

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悠「それは今回の私達の仕事に岡村良仁という人物が大きく関わっているので、彼の事を調べていたんです。すると、彼がこちらへよく足を運んでいるという情報を掴んだので、話を聞かせてもらえればと思いまして、ここへ来ました。」 リ「…確かに岡村さんはこのお店を気に入ってくれ、出張でこちらに来られる時には必ず1回は足を運んでくださいます。それで…岡村さんが大きく関わっているとはどういう事なんですか?」 リクは躊躇しながら悠に聞いた。 悠「私たちの今回の仕事の依頼人は岡村良仁の奥様なんです。『夫と離婚したい、でも自分1人ではどうしようもないから助けてほしい。』と依頼されたんです。」 リ「…離婚…ですか。あの申し訳ありません、その依頼者だという岡村さんの奥様のお名前をフルネーム、全て漢字でこの紙に書いていただけませんか?」 悠「…わかりました。えっと旧姓ですか?現在の名前ですか?」 悠(なぜいきなり名前を書いてほしいと言ったのでしょうか?) 悠は心の中でそう思いながら、リクに聞いた。 リ「現在の名前で結構です。」 悠「わかりました。」 悠は莉子の名前をリクに渡された紙に書いていった。
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