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悠の横では鈴が会話の内容を簡単にメモしていた。
悠「前に来たのは１か月前なんですよね？」
リ「はい。」
悠「その時の良仁の様子を覚えていますか？」
悠（前来たのが１か月前なら莉子さんから離婚を切り出された直後くらいのはずです。）
悠はまた心の中でそう思いながら質問を続けた。
リ「はい、よく覚えています。いつもそんなに話をする人ではないんですけど、その日は特に口を開かないでずっとお酒を飲みながら、このポストカードを見ていました。」
リクは心の中で良仁のその時の様子を思い浮かべていた。
リ「今までもたまに辛そうにしていることはあったんですけど、こないだは辛そうで悲しそうな感じでした。…これは私が岡村さんを見ていて思ったことなんですけど、岡村さんは自分の中につらいことも悲しいこともため込んでしまう人みたいなんです。悩みがあってもそれを決して人には話そうとしないと、まわりをあまり信用していないんだと話してて思ったんです。」
悠「そうなんですか。あの良仁はいつも１人でここへ来ているんですか？」
リ「はい、誰かと一緒に来たことは１度もないです。」
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