・悠と良仁

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悠「これは…。」 良「莉子の家を狙っている企業のリストです。私が調べられる範囲で調べたものですけど。」 悠(やっぱり結構狙ってる企業がいたんですね。) 悠は良仁の資料を見ながら心の中でそう思いつつ、 悠「なるほど、それでリンゴのカフェの企画を立ち上げたんですね。」 納得したようにそう言った。 良「はい。1つでも安定した出荷先があればギリギリだけれどやっていけると莉子の両親が言っていたんです。」 悠「確かに、リンゴを出荷する先に娘がいるとなれば周りも狙いにくくなりますね。そこが狙いですか?」 良「いえ、カフェではリンゴを使ったメニューの他にそれらで使ったリンゴをそのままの形でカフェの一角で販売するんです。そうすれば、入荷できる量も増えますし、気に入ってくれたお客様からどのような形でも広まって行き出荷先の確保につながるはずだと思ったんです。」 良仁は自信満々にそう言った。 悠「すごい自信ですね。」 良「はい。あのリンゴのおいしさはうちの社員と今回の企画の為に行ったアンケートでも良い評価を得ていますから。」 良仁は嬉しそうにそう言った。
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