・鈴と利次

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悠と良仁が奥の部屋へと向かった後、 鈴「リクさん本当に申し訳ありません。今から悠がきっちりと岡村さんに話をします。そしたら、なぜリクさんが私達に協力したのかも分かっていただけるはずです。」 良仁の態度を見て、リクが悲しそうな顔をしていたため鈴が申し訳なさそうにそう声をかけた。 リ「あっ、そんな気にしないで下さい。協力すると決めたのは私自身です。これで岡村さんからの信頼が無くなったとしても、岡村さんにとって良い方向へ進むのなら全然平気ですよ。」 リクは鈴の方を向いて、にっこりと笑みを浮かべてそう言った。 その後すぐにリクはお客に呼ばれ、鈴のそばを離れた。 鈴(信頼が無くなるなんてありえません。見ている限り良仁はそんな人間じゃないはずです。事情が分かれば逆に謝りそうな気がします。) 確信がないので口には出さないが心の中でそう思う鈴。 鈴(…さて、まだ鎌田は来ていないようですね。) リクがいなくなった後、一応のために店の中をぐるりと見渡したが、鎌田らしき人物はまだ来ていなかった。
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