・鈴と利次

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マスクはまだつけたままなものの、 鈴(間違いなく鎌田ですね。) 鈴には鎌田だとはっきりとわかった。 リ「お待たせしましたノンアルコールビールです。何かほかには注文はありませんか?」 鎌「いえ、これだけで。」 リ「わかりました。また何か御用があったら呼んで下さいね。」 リクはそう言ってその場を去ろうとした。 が、 鎌「あの!お聞きしたことがあるんですけど、今日ここに岡村という人は来ていませんか?」 鎌田がそうリクに聞いた。 リ「えっと…岡村さん…。」 リクは悩むフリをしてチラリと鈴を見た。 鈴は首を横に振り、口パクで『いない』と言った。 それを見たリクは、 リ「今日はまだ来られてませんよ。」 鈴の口パクを理解し、そう答えた。 鎌「そうですか。わかりました、ありがとうございます。」 リ「いいえ、ごゆっくりどうぞ。」 リクはそう言ってまたお客の所へと戻って行った。
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