・鈴と利次

7/15
前へ
/557ページ
次へ
気絶した鎌田の片腕を自分の方に回し、鎌田の腰に自分の腕を回して支えるようにして持ち上げた鈴は、 鈴「あっ、リクさんすみません!この方気分が悪くなったみたいなので休憩させてあげたいんですけど、お部屋借りても大丈夫ですか?」 鎌田が倒れるように鈴にもたれたのを見て、こっちに向かってきていたリクにそう聞いた。 リ「まぁ、大丈夫ですか!部屋の方へどうぞ。ご案内しますね。あっ、お手伝いしますよ。」 リクはそう言って鈴の反対側から鎌田を支えると、2人で鎌田を持ち上げ奥の部屋へと向かった。 そして悠たちのいる部屋の向かいの部屋に入ると、鎌田を簡易ベッドへ寝かせた。 リ「この方大丈夫なんですか?酔われてる訳じゃないですよね、アルコール飲んでませんし。」 鈴「はい、大丈夫ですよ。少し騒ぎそうだったので、軽く気絶してもらっただけです。店の方に迷惑をかけるわけにはいきませんから。それに、すぐに目はさめると思います。」 リ「そうですか。あっ、じゃあ私戻りますね。外の札は『使用中』にしておくので、好きなだけ使ってください。」 リクはそう言って詳しいことは何も聞かずに部屋を出て行った。
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5772人が本棚に入れています
本棚に追加