・鈴と利次

12/15
前へ
/557ページ
次へ
鈴の見たメールの内容は、 『協力すれば借金返済のための金を用意してやる。』 『協力しなければ会社をクビになるかもしれないぞ。お前をクビにすることなんて簡単なんだからな。』 『家族に迷惑をかけたくないならさっさと協力をしろ。』 など、鎌田を脅迫しているメールばかりだった。 鈴(最初の方は鎌田も協力をちゃんと拒否していたんですね。でも、まぁずっとこんな内容のメールを送られて、最終的にはクビにするとまで言われたら協力するしかないですよね。…鎌田はお金欲しさに協力をしたわけではないってことですかね。まぁ、多少はお金が欲しいという気持ちはあったかもしれませんけど。) メールを見た鈴は自分たちの予想した理由じゃない理由で良枝たちに協力をしていたことを知った。 鈴(それにしても井坂は自分が送ったメールを消すように指示していなかったんですね。もしかしたら鎌田が消さなかっただけかもしれませんけど。どちらにせよ、これは使えますね。) 鈴は悪い笑みを浮かべて携帯を2つとも自分のスーツのポケットに収めた。 そしてポケットにそれを収めたと同時に、 鎌「んっ…。」 気絶させていた鎌田が目を覚ました。
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5772人が本棚に入れています
本棚に追加