・鈴と利次

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それに気づいた鈴は、 鈴「目が覚めましたか?手荒なマネをしてしまってすいません。」 申し訳なさそうにそう言った。 鎌「…………!!」 目を覚ましぼーっとしていた鎌田だったが、鈴の声を聞いて、鈴の顔を見た瞬間はっと我に返り、あとずさりしながら、 鎌「な、何が目的なんだ!こんな事をして!」 そう鈴に向かって叫んだ。 鈴「目的ですか?目的は岡村良仁の所へあなたを連れていくことですよ。」 そんな鎌田に淡々とそう答える鈴。 鎌「なっ!良仁はここにはいないはずじゃっ!」 鎌田は驚き、混乱しているような顔でそう言った。 鈴「いますよ。この部屋のちょうど向かいの部屋に。お店に居なかっただけです。」 鎌「なっ?!」 鎌田は自分がだまされていたことに気づき、鈴を思い切りにらみつけた。 鈴はそれを気にする風もなくニコリと笑みを浮かべて鎌田を見た。
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