・鈴と利次

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そのおかげでスムーズに悠たちのいる部屋の前に来れた鈴は、イヤホンで聞いている会話が部屋に入るのにちょうど良い所になってからドアをノックした。 ノック後中から、 ?『誰ですか?』 という悠の声が聞こえた。 鈴「鈴です。入っても大丈夫ですか?」 鎌「やめろ!離せ!」 今まで大人しくしていた鎌田が最後の抵抗とばかりに再び暴れ始めた。 そんな鎌田に、 鈴「どんなに暴れようとこの腕を離すことはありません。諦めて大人しくしてください。」 鈴は拘束している力を強めながらそう言った。 鎌「は…なッ!」 悠『入っても大丈夫ですよ。』 鎌田は鈴の言葉など聞いておらず、『離せ!』と言おうとした瞬間、悠の声が聞こえた後すぐに目の前のドアが開き、 良「利次…。」 目を見開いて自分の名前を呼ぶ良仁が目に入った。
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