・話し合い

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良仁と鎌田は互いの顔を見たまま微動だにすることなく固まっていた。 そんな2人の横で、 鈴「悠、例のあれ名前を調べて清さんに調べてもらえるようメールしておきました。」 鈴は悠の隣に移動して小声でそう言った。 悠「そうですか。…井坂からのメールはありましたか?」 鈴「はい。鎌田の携帯のメールフォルダの中にバッチリ残してありましたよ。」 悠「それはよかった。さて、そろそろ固まっている2人にも動いてもらわないとですね。」 悠はそう言った後、手を『パンパン』と2回たたいて、 悠「そこで立ったままじゃなくて、こっちに来て座ってください鎌田利次さん。」 良仁の隣に座るように鎌田に言った。 鎌田はチラリと入ってきたドアを見たが、ドアの前には鈴が立っていた。鎌田はそれを見て、落胆の表情を浮かべ、諦めた様に少し距離を開けて良仁の隣に座った。 座って数分。 悠「さて、本人も来ましたし岡村さん、さっき話をしていたことの確認をしてください。」 良仁も鎌田も口を開こうとしないため、悠が良仁にそう声をかけた。
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