・話し合い

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良仁は悠と鎌田が話をしている間に、鈴から渡された携帯を開いていた。開くと表示されていたのは通話履歴で、そこにはズラーッと『広々金融』の名前が表示されていた。 鈴「もう1台の方も見て下さい。」 鈴にそう言われ、混乱した頭のままもう1台の携帯を開く良仁。 良「!!」 良仁の目に映ったのはほとんどを井坂の名前が並んでいるメールフォルダだった。 鈴「この2つの携帯にある『不自然なほど多くきている井坂真人からのメール』、『広々金融からかかってきている大量の着信』。これが鎌田さんが岡村さん事を裏切らなければいけない状況にした原因です。」 鈴は『そうしなければいけない状況』というのを強調した。 良「これは…。」 良仁は鈴のいう事を聞きながら井坂からのメールを開き、1通1通内容を確認していった。 確認していく中でどんどん良仁の表情が怒りを込め、険しくなっていった。 そして、動いていた良仁の手が止まったところで、 鈴「詳しい話は鎌田さん本人に聞いた方が良いと思います。そこにあることが真実なのかどうかも含めて。」 鈴は良仁にそう声をかけた。
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