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鈴のこの言葉を聞いて良仁は静かに頷くと悠の前で固まっている鎌田の方を見た。
そして、
良「利次…これらがどういうことか、詳しく説明してくれ…頼む。」
鎌田に向かって悲痛な表情でそう言った良仁。
鎌「……わかった。」
そんな良仁を見て、鎌田を悔しそうに顔をゆがめ、諦めた様にそう頷いた。
悠「では、座って話しましょう。さっきからずっと立ちっぱなしですし。」
それからそれぞれ元いた場所に座った3人。鈴はまた入口のドアの所へ戻った。
鎌「あのあの方は座らないんですか?私はもう逃げませんから。」
悠「いえ、彼女はあそこにいてもらわないといけないんです。だから気にしないで下さい。」
鎌田はチラリと鈴の方を見たが、
鈴「私の事は気にしないで下さい。」
と鈴に言われ顔を悠の方を向けてから、
鎌「…私の父親が私達家族の知らない間に『広々金融』で借金をしていたことからすべてが始まりした。」
鎌田は話を始めた。
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