・話し合い

11/27
前へ
/557ページ
次へ
良「何でその事を俺に一言も相談してくれなかったんだ?」 鎌「…もしかしたら会社の方に迷惑がかかるかも知れないと思ったら、相談できなかったんだ。」 良「…会社に迷惑をかけたくないから一人で悩んでいたって言うのか…確かに、お前ならそうするだろうな。でも、もっと俺の事を信用してくれよ。俺なら絶対に会社を巻き込まないようにどうにかする方法を考え見せるのに。」 鎌「そんな事考えられるわけがない!それに、莉子さんの事で悩んでいるお前にさらに悩みを増やすような真似をしたくなかったんだ!」 良仁の言葉に鎌田はそう大きな声で反論した。 良「!!」 鎌田の反論に良仁は悔しそうに顔を下に向けた。 そんな良仁に鎌田は続けて、 鎌「俺は日に日に気が落ちていっていたお前の負担になりたくなかったんだ!」 悲痛な思いを込めた声でそう言った。 それを聞いた良仁は、はっと顔をあげ、鎌田の顔を見た後、 良「…それでも相談してほしかった。お前一人に色々なものを背負わせて…俺は自分が情けない!会長や井坂の行動になんて全く気付かず、親友であるお前を脅して情報を得ていることも知らず、お前だけがつらい思いをしていたなんて!」 良仁も悲痛な声でそう言った。
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5772人が本棚に入れています
本棚に追加