・話し合い

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鎌「良仁…。」 そんな良仁を見て、鎌田もまた苦しそうな顔をしていた。 良「利次…本当にすまなかった!」 良仁は頭を下げ、鎌田に謝罪した。 鎌「良仁!頭を上げてくれ!どういう理由があったとしても俺がお前を裏切っていたことに変わりはない。俺こそ本当にすまない。悩まずにすぐにお前に相談するべきだった。」 鎌田はまだ『すまない』と謝り続けている良仁の頭を上げさせてそう言った。 2人がそうお互いに謝り合っている時、鈴の携帯に1通の新着メールが送られてきた。 メールを開いて内容を確認した鈴は指で丸を作るとそれを悠の方へ向けた。 悠はそれに気づき、頷くと鈴にこっちに来るように指示した。 そして鈴が悠の所へ来たところで、 悠「あのすみません。お話をしたいことがあるんですけどもうお2人の話は一段落しましたか?」 悠がいつの間にか泣きながら色々な事を話している2人にそう声をかけた。 良「あっ、すいません。今日は取り乱したところばかりを見せてしまって。」 鎌「情けない姿ばかり見せてしまってすいません。」 2人ははっと悠たちの存在を思い出し、同時にそう謝罪した。
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