・最終準備

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識「槙がそれを作ってる間、俺も寝ないで昨日のデータとか聞いた話のメモとかまとめたりしてたんだからいいだろ。というか、寝ない努力をするって言ったのに5分も経たないうちに寝た槙が悪い。」 識はムスッとした顔でそう言い返した。 槙「それもそうだな。ってこんな事を話してる暇はないんだった。清美さん、『広々金融』についてわかったこと教えてください。」 槙は清美の方を向いてそう言った。 清「えぇ。『広々金融』ってあたしは名前しか知らなかったから、その金融の近くに住んでる情報屋に連絡をしたら知ってたわ。その知り合いはこう言ったわ。『昔の広々金融はとても良い商売をしていた。』って。」 槙・識「えっ?」 清美の話に2人は驚きの声をあげ、続けて槙が、 槙「それはどういう意味の『良い』なんですか?」 と聞いた。 清「良い意味の『良い』よ。今みたいなことは一切やっていなくて、今と逆ですごく信用のある金貸しだったよ。」 識「じゃあ、何で今はあんなに評判が悪いんでしょう?」 識が不思議そうに聞いた。
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