・最終準備

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識「もちろんこの3つの皿は俺のだよね。」 識がそう言って笑顔で皿を取ろうとしたが、 槙「残念。これは俺の。識はもう昨日から3つくらい食べてるだろ。だから2つだけだ。」 槙がそう言ってその皿を自分の方へと寄せて、2つの皿を識の方に寄せた。 識「えぇー!槙だけず3つってずるい!」 槙「本当なら1つしか食べさせる気なかったのに2つ食べても良いって言ってるのに…それ以上文句言うなら2つのうちの1つを俺が食べてやろうか。」 識「ヤダ!2つで我慢するよ。」 識はまだ不服そうにしながらもこれ以上数を減らされては困ると思いしぶしぶ了承した。 槙「じゃあ、話始めるか。」 識「うん。」 槙「ざっと明日の流れから確認するか。」 槙と識は同時にメモ帳を出しテーブルの上に置いた。 識「明日は朝7時までにあっちに着くようにするんだよね。」 槙「そのつもり。」 識「そうなるとこっちを夜の12時には出ないといけないよね。」 槙「だな。でも、もう少し早く出た方が良いかもな。何があるかわからないし。」 識「じゃあ、11時に出る?」 槙「そうだな。」 識「11時かぁ…槙、夜食の準備しといてね。」 識はメモを見ていた顔を槙の方を向いて笑顔でそう言った。
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