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悠はその笑顔を見て、まだ心配そうに莉子を見ていたが、今は何を言ってもダメだろうと思い、話を始めることにした。
悠「最初に。莉子さんが私達に依頼をしたのは、『夫と離婚したいが同意してもらえない。その同意をしてくれない理由にも納得がいかない。だから、離婚できるようにして欲しい。』というものでしたよね。」
莉「はい。」
悠「私達の仕事は納得いかないことを納得できるようにすることです。それは莉子さん、あなたが望む結末を迎えることで私達の仕事は完了するということです。その事を頭のすみに置いてこれから私たちが話する事を聞いてください。」
莉「それはどういうことですか?」
莉子は悠の言っていることが理解できずそう聞いた。
悠「話を最後まで聞いてもらえれば私の言った意味を分かっていただけると思います。」
莉「…はい。」
莉子は悠の言っていることがまだよく理解できていなかったが、話を最後まで聞いていればわかるという悠の言葉に頷いた
悠「では本題に入りましょう。最初に莉子さんにこの前いただいた写真の事について話させてもらいます。鈴。」
鈴「はい。」
悠の言葉に返事して莉子の方を向く鈴。
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