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悠「井坂真人は岡村良枝の秘書です。」
莉「義母の…。なぜ義母の秘書の方が良仁さんの秘書だと嘘をついていたんですか?」
悠「それは今から順番に話していきますね。」
悠は莉子の質問にそう答え、話を続けた。
悠「莉子さん、この前紹介したイロハ熊探偵事務所の方を覚えていますか?」
莉「はい。」
悠「あの方達に莉子さんの監視を依頼したのは良仁さんではありません。」
莉「!!じゃあ、誰がそんな依頼を?!」
思い当たる人物が良仁しかいない莉子。
悠「井坂です。莉子さんに言った良仁さんに頼まれてと言っていたのは嘘です。」
莉「嘘…。」
悠「はい。良仁さんは何も知りませんでした。莉子さんの所へ井坂が来た事も、莉子さんの事を探偵を雇ってまで監視させていることも。全て良仁さんは知りませんでした。」
莉「な、なぜ義母の秘書の方が私の事を監視する必要があるんですか?」
悠「そう疑問に思うのも当然です。莉子さんの知らないところで行われていたことの影響ですから。」
莉「私の知らない所で行われていた事…ですか?それは何なんですか?」
悠「それを今から聞いてもらおうと思っています。鈴、準備をお願いします。」
鈴「はい。」
鈴は悠に言われてノートパソコンを取り出し、準備を始めた。
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