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それを見て、
莉「聞く…というのは?」
莉子が不安そうな顔で悠を見てそう聞いた。
悠「私と良仁さんが話をした時に録音したデータがあるんです。それを今から流します。…これを聞いたら、莉子さんの知らない所で何が起こっていたのか、良仁さんが何を思っているのか、わかると思います。」
鈴「それと良仁さんが莉子さんの事をどう思っているのかという本心もわかると思います。」
莉「良仁さんの本心…。」
莉子は呟きながらどんどん表情を暗くしていった。
鈴「準備できました。」
鈴のこの言葉に莉子は覚悟を決めるように両方の手を強く握りこんだ。
それを見て、
悠(暗くなる必要はないです。と言いたいところですけど、言うよりもこれを聞いてもらう方が良いですよね。)
悠は心の中でそう思い、
悠「莉子さん、今から流す会話に嘘偽りはありません。それを心において聞いて下さい。」
と声をかけた。そして鈴も、
鈴(今はこれを聞いてもらった方が良いですね。)
悠と同じことを思いながら、
鈴「再生開始します。」
と言って再生ボタンを押した。
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