・真実

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そして続けて、 莉「最初は『納得屋』というものが何なのかよくわからない状態で『納得』という言葉につられて依頼を申し込んだだけでした。それに、半信半疑と切羽詰まった状態とでとてもおかしな依頼文を送ってしまったと思います。けど、お二人は依頼を引き受けて下さり、私の心の奥にしまい込んでいた思いを見つけてくれました。あの時、ちょっとした気持ちでインターネットで調べていて『納得屋』さんに出会えて本当によかったです。感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。」 感謝の気持ちを悠と鈴に言った。 悠「依頼人の方にそう言っていただけるととてもうれしいです。」 鈴「本当に。そう言っていただけることが私たちの最大の喜びです。」 悠と鈴は莉子の感謝の言葉を聞いて、うれしさでいっぱいになりながら笑顔でそう言った。 そんな2人の笑顔を見て、莉子も笑顔を浮かべた。 その笑顔は、泣いていたので目は腫れているものの、今まで見た莉子の笑顔で1番自然な、本当に心から笑っている笑顔だった。 悠・鈴(今までで1番良い顔ですね。…よかったです。) 莉子の笑顔を見て心の中で安堵する悠と鈴だった。 すると、 莉「あっ!お茶のお代わり持ってきますね。」 莉子が2人のコップが空になっているのを見てそう言ってお茶のお代わりをすぐに持ってきてくれた。
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