・解決

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そんな井坂の問いに、 悠「あなたが莉子さんに近づいたのは岡村良枝と岡村良仁の取引を成立させるためです。今、莉子さんと良仁さんに別れられたらあなたの計画が狂ってしまいますからね。良仁さんが今進めているプロジェクトの成立と共に会社を会長と乗っ取り、自分が社長の座につくという計画が。」 悠は笑顔でそう答えた。 井「!!…何の証拠があってそんな事を言ってるんだ。」 悠「この中にあなたと岡村良枝の会話、それとあなたが脅して今回の事に協力させている鎌田利次さんと電話で話をしていた会話が録音されています。」 悠は鞄からボイスレコーダーを取り出し、井坂に見せた後再生ボタンを押した。 井「!!」 レコーダーから聞こえてきた会話に井坂は驚き、すぐに席から立ち上がると悠の持っているレコーダーを奪おうとした。 悠「これでわかっていただけましたか?私がすべてを知っていると。」 悠はそんな井坂の行動は予想できていたため、素早くレコーダーを鞄の中に戻しながらそう言った。 井「~~~~!」 井坂はすごい形相で悠をにらみつけた後、ドカッと席に座り直した。
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