・解決

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そんな井坂に追い打ちをかけるように、 悠「確かに。仲間がいて仲間はすべてを知っているいますよ。でも、それだけのことで可能性が0だと言っているわけではありません。」 井「それだけじゃない?」 悠「はい。あなたの計画を1番知られてはいけない人物にお伝えしました。」 井「…は?」 悠が言っている事が理解できず間抜けな返事をしてしまった井坂。 悠「あっ、それにあなたに脅されていた鎌田利次さんももうあなたに従う気はないと言っていましたよ。」 井「なっ?!」 悠「それともう1つ。莉子さんもすべてを知っていますよ。」 井「っ!?」 淡々と次々に事実を告げていく悠に、驚きで声を出すことができない井坂。 そしてそこでやっと莉子が戻ってくるのが遅いことに気がつき、きょろきょろと周りを見渡した。 悠「もう莉子さんはここへは戻ってきませんよ。」 井「戻ってこない…どうしてだ!」 悠「莉子さんに協力してもらう予定だった事は終わったのでそのまま避難してもらうんです。」 井「避難してもらうという事はまだトイレに留まっているという事だな。」 悠「そうですね。」 井坂の問いに悠はにっこり微笑んで答えた。 井「残念だが、奥さんをここから出すわけにはいかない。というか出させない。…あぁ、良い案が浮かんだ。」 井坂はそう言って怪しい笑みを浮かべた。
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