・解決

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それよりも少し前、トイレにいた鈴と莉子は、 鈴「本当に大丈夫ですか?気分が悪そうですよ、顔色も何だか悪そうですし。」 莉「はい、大丈夫ですよ。このお店の空気というよりも匂いに酔っただけだと思うので。」 鈴「確かに。食べ物を扱っているはずなのに強烈な香水の匂いとかよくわからない変な匂いがしていましたね。今はまだここから出れそうにないのでこれを飲んでゆっくりしていてください。」 鈴はそう言って鞄から入れたままだったまだ封を開けていないミネラルウォーターを莉子に渡した。 莉「ありがとうございます。」 莉子はお礼を言ってペットボトルを受け取り、封を開けて口に含んだ。 莉子が水を飲みながら休んでいる間に、 鈴「熊田さん、聞こえますか?」 熊田と話をすることにした鈴。 熊『おぅ。どうした?』 鈴「いきなり失礼かもしれないんですけど、熊田さんって強いですか?」 熊『それはどういう意味の強いだ?』 鈴「喧嘩です。」 熊『自分で言うのもなんだがそこそこ強いぞ。というか、俺はあの事務所の力担当だからな、一応。』 鈴「よかったです。あの、今から店のドアの近くで待機していてもらえませんか?」 熊『あぁ、わかった。と、そういえば店の前にどんどんガラの悪そうな連中が集まって来てるって伝えようと思ってたんだ。』 熊田は返事をした後、思い出したようにそう言った。
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