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悠がトイレに向かった後、良仁もすぐにその後ろを追いかけようとしたが、
鎌「良仁落ち着け。」
鎌田が良仁の腕を掴んでそう言った。
良「落ち着いてなんていられない!利次離せ!」
良仁はそう言って鎌田の腕を振り払おうとした。
が、
鎌「今、お前があそこに行って何ができる!得屋さんの負担を増やすだけだろ!負担が増えればそれだけ莉子さんも危険になるってことだ。それよりも、今はさっき言われた通りにする事が大事だろ!」
鎌田は腕を掴む力を強めて、良仁を叱るよう少し大きめの声でそう言った。
良「…そうだよな。わかってる。わかってるんだ。…はぁ……。」
良仁は滅多に大きな声を出すことも、人を叱る事もない鎌田の声にはっと我に返り、落ち着こうとそう言いながら1回深呼吸をした。
そんな2人のやり取りを黙って見ていた井坂は、
井「奥さん助けに行かないのか?あいつが強いと言ってもあれだけの人数を相手にするんだ。その中で奥さんを守りきるなんて不可能だ。」
と笑いながら言った。
良「…何がおかしんだ。お前はいったい何がしたいんだ!?」
井坂の方を睨み付けて良仁は怒りで声を荒げてそう聞いた。
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