・話し合い2

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井「!!こっ、ここは!な、何で?!」 井坂は周りを見渡しここが喫茶店ではなく、岡村家だと気づき何が何だかわからず混乱していた。 そんな井坂に、 良「お前と話をするためにここへ連れてきてもらったんだ。」 良仁が井坂の正面のソファに座りながらそう言った。 井「話…俺が話しなくてももう全部わかってるだろ。」 良仁の言葉に井坂は眉間にしわを寄せてそう言った。 良「あぁ。でも全部を知っているわけじゃない。どうしてお前が今回の事を考えたのか、共犯者はいるのか。とかな。」 井「理由…理由は会社が欲しかったからだと言っただろ。共犯者はお前の母親だけだ。他に今回のことを知っている奴はいない。あぁ…役員たちには色々と説明したな。俺が社長になったらとか、お前が仕事をせず遊んでいるとかな。」 井坂は『はは…』と笑いながら言った。 良「その事なら近いうちに役員たちを集めて真相を話すから心配はない。得屋さんがくれたデータもあるからな。すぐにお前がしようとしていたことを報告できる。それよりも、理由だ。そういう理由じゃなくて、どうして今回の事をしようと思ったんだ。」 井「だから……。」 悠「今までも会社が欲しいと思っていたんでしょうが、それを実現させようと思ったのはどうしてかと岡村さんは聞きたいんだと思いますよ。ねぇ岡村さん。」 2人の会話がかみ合っていないと思った悠は井坂の言葉を遮り、良仁の言いたい事をわかりやすく説明した。 それを聞いて良仁は、 良「はい。」 と頷き、返事をした。
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