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井「そういうことか。…俺が会社を乗っ取ることを実現させようと思ったのはあの男に依頼をして、考えてもらった計画を見てからだ。」
良「あの男というのはさっきいた男の事か?なぜ、あの男に依頼をしようと思ったんだ?」
井「あぁ。依頼をしたのは何となくだ。たまたまインターネットで調べ物をしているときにあの男のサイトを見つけて、おもしろそうだったから冗談半分で依頼をしてみたんだ。それで、すぐに返事が来て1週間後に会う事になったんだ。それから1週間後直接あの男に会った時に今回の計画の大まかな流れを聞いたんだ。」
良「それを聞いて実現させようと思って本格的に依頼をしたってことか。」
井「あぁ、そうだ。」
良「今回の計画にお前と会長以外に関わっている人間はいるのか?」
井「いない。鎌田はそっち側の人間だしな。でも、会長は計画を全部知っているわけじゃない。」
良「そうか。」
良仁はそう言った後、少し間を空けて、
良「……もう1つ聞きたいことがある。お前と会長はどういう関係なんだ?」
と聞いた。
井「どういう関係か…か。付き合ってはいるが恋愛的な感情は一切ない。利用するために付き合ってただけだ。」
良「そうか。」
井「俺と話したい事って言うのはそれだけか?」
良「あぁ。お前の今後については明日会社で協議するが、会長と共に去ってもらうつもりいる。」
井「そんな事改めて言われなくてもわかってるさ。」
井坂はそう言って顔を下に向けた。
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