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そして、手をスーツの上着の中に入れようとした所で、
熊「あんたの持っていたサバイバルナイフはもうそこには入ってないぞ。あれはこっちで預からせてもらってる。」
井坂の後ろに立って井坂の様子を見ていた熊田がそう言った。
井「!!」
井坂はその言葉に驚き、慌てた様にポケットの中に手を入れて熊田の言っていることが本当が確かめた。
そして、本当だと確信し愕然とする井坂に、
悠「もう何をしても無駄ですよ。何をしたってあなたの計画が失敗することに変わりはありません。だからもう大人しく自分のしたことを後悔してください。」
悠は笑顔でそう言った。
その悠の笑顔を見て、
井「…………。」
井坂は黙ったまま下を向いた。
そんな井坂を見て、
悠「岡村さんの話が終わったみたいなので、次は私からあなたに聞きたいことがあります。」
そう言った。
井「聞きたい事?」
井坂は下を向いたままそう聞いた。
悠「はい。あなたが依頼したというあの男はいったい何者なんですか?」
井「……知らない。」
悠の問いに井坂は少し間をあけてそう答えた。
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