・話し合い2

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悠「『知らない』というのは、どういう事ですか?」 井「そのままだ。俺はあの男の事は何も知らない。」 悠「名前も、何をしている人なのかも知らないんですか?」 井「あぁ。」 悠の問いに頷く井坂に、 悠(まさか、冗談ですよね。) 悠は心の中でそう思いながら、 悠「…サイトで依頼を申し込んだんですよね。そのサイトの名前はどんな名前ですか?」 そう質問した 井「サイト名…確か『なんでも引き受けます』というのだったはずだ。でも、もう調べても出てこないと思うぞ。」 悠「何故ですか?」 井「『普段はサイトから依頼を受けるなんてことはしてないが、最近暇だったから試しにサイトを作って依頼を受けてみたんだ。でも、面倒くさいからこれっきりだな。』と言ってたからな。」 悠「……じゃあ、あなたはあの男が何者なのか、全く何も知らないのに依頼をしたということですか?」 井「そうだ。」 悠「…………。」 悠は呆れを含んだ目で黙ったまま井坂を見た。 その悠の視線感じ、 井「わかってるよバカだと言いたいんだろ!そりゃバカだと思うよな、誰かもわからない、得体のしれない奴に考えてもらった計画を実行した挙句、失敗してこの様だもんな!」 井坂はガバッと顔をあげると、大きな声でそう一気に言った。
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