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悠「そんな、私は仕事をしただけですから。それよりも今後の事です。会社の事もですけど、莉子さんとしっかり話し合いをしてください。」
良「はい。」
良仁は悠の言葉に返事して、キッチンで熊田と何かしている莉子を見た。
それを見て、
悠(もうこの2人は大丈夫ですね。)
悠は心の中でそう思った。そして、
悠「そういえば、井坂をそのまま帰しましたけど、逃げ出さないように見張りをつけなくても良いんですか?」
悠は思い出したようにそう聞いた。
良「はい。逃げ出したとしても得屋さんにいただいたデータがあるのでどうにでもなります。それに井坂が明日来るか来ないかで、本当の最終処分を下そうと思っているんです。」
悠「じゃあ、井坂をクビにするのはまだ決定していないんですね。」
良「はい。確かに井坂のしたことは許せませんが、そのおかげで莉子と向き合うことができたので。それに、俺たちの事を裏切っている役員達が居る中で井坂だけを解雇というのもあれですからね。」
悠「そうですか。」
悠は良仁の言葉を聞いてそう返事しながら、
悠(良仁は良い社長ですね。OSTはこれからもっと成長するかもしれませんね。)
と思っていた。
そして、良仁との話が一段落したところで、
悠「鎌田さん、さっき話したいことがあると私が言ってたの覚えてますか?」
と鎌田に聞いた。
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