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その笑顔で見て、
悠「そうですか。」
鈴「よかったですね莉子さん。」
悠と鈴もうれしくなり、笑顔でそう言った。
莉「悠さんと鈴さんのおかげです。本当に…本当にありがとうございます。」
莉子は目を潤ませ、涙をこらえながら2人に向けてお礼を言った。
悠「私たちは莉子さんに依頼をされて動いただけですから。」
莉「でも、最初に私が依頼した内容での結果はこんな風になる予定ではなかったですよね。お2人が私が嘘をついていると…本当は『離婚』したくない…と…私の本当の…気持ちに…気づいて……動いてくれた…だからこそ…今、こうして……良仁さんと…一緒にいれ…るんです。」
莉子は言いながら涙をこらえることができず、涙を流しながら話を続けた。
そして言い終わったところで、そんな莉子の肩に良仁は自分の腕をまわし、ポンポンと落ち着かせるように叩いた。
鈴「依頼人の方が心から納得できるよう、後々後悔することのないよう依頼を解決すること。それが私たちの仕事ですから。」
2人のその様子をほほえましく見ながら鈴がそう言った。
莉「はい……グスッ…ありがとうございます。」
莉子は良仁に渡されたティッシュで涙を拭きながらまたお礼を言った。
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